ブランド品リペア物販:クリーニング最終手段 - サストレ -sustainable trade-

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2025.08.03

リペア

ブランド品リペア物販:クリーニング最終手段

ブランド品のリペア物販において、革製品のクリーニングは非常に重要な工程です。これまで紹介したように、軽度な汚れに関しては弱いクリーナーや中程度のクリーナーで十分対応できます。しかし、最終手段として「強い」クリーニング溶剤を用いる必要がある場合もあります。この方法について、しっかりと理解しておきましょう。

クリーニングの基本

革全般の汚れは、大きく分けて以下の2種類に分類できます:

・乗っかっているタイプの汚れ

乗っかっているタイプの汚れは、表面に付着しているため、比較的簡単に取り除けます。爪楊枝や爪で軽く擦れば、簡単に除去できますし、目に見えづらい汚れや細かい汚れについては、弱いクリーナー(例えばステインリムーバー)を使えばきれいに落とせます。

・染み込んでいるタイプの汚れ

一方、染み込んでしまった汚れに関しては、通常のクリーナーでは効果が薄いことがあります。特に、顔料やコーティングの層にまで汚れが染み込んでしまうと、取り除くのが非常に難しい。これが「強」クリーニングを使うべき理由です。

最終手段としての「強」クリーニング

強いクリーニングを行う際には、特殊なクリーナーを使う必要があります。その中でも、特に効果が高いのが「リゼッド」の『リムーバーC』。この製品はシンナー系の有機溶剤で、クリーニングの力はとても強いです。しかし、顔料やトップコートの層を溶かす力もあるので、このクリーナーを使用する際には少しずつ、慎重に。

僕のブログで紹介しているクリーナーと強度は以下の通りです。

  • 弱:ステインリムーバー
  • 中:IPA(アルコール)
  • 強:リムーバーC

基本的に、小銭入れの黒ずみなどはステインリムーバーで落とせます。

ステインリムーバーを使った場合、革自体には特に目立った変化はありませんが、IPAやリムーバーCを使用すると、顔料が剥がれ、色が薄くなることがあります。特に、リムーバーCを使用した場合、革の色素がかなり薄くなってしまうことがあるので、最終手段として使用すべきです。

使用方法の注意点

リムーバーCを使用する際は、必ず少量を使用し、綿棒の先に取って、ピンポイントで汚れを落とすようにしましょう。顔料やトップコートが剥がれるリスクが高いため、使用する際は非常に慎重にやってください。不安な場合は水で希釈して使用してみるとよいでしょう。

文字でお伝えするよりも、実際にリムーバーCでクリーニングしている映像を見て頂くとよりわかりやすいと思います。

僕のyoutubeで実演していますので是非ご覧くださいね。

よくある質問

Q.モノグラムやダミエのPVCには使用できますか?

A. PVCにはおすすめしません。表面が溶けて変色する事があります。

Q.シンナー系の溶剤とのことですが、臭いは強いですか?

A. シンナー独特の臭いはしますので、マスクをしたり、通気性のいい場所で使ってください。

まとめ

今回は強度が強いクリーナーとしてリムーバーCをご紹介しました。レザーのクリーニングは、最初は弱いクリーナーで対応し、それでも落ちない汚れに対してアルコールやリムーバーCを使うという順番で進めることが大切です。

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